scene 1 六花の花とは
こんなの理解できません〜!
む、どうしたメディ娘
聞いてくださいよ師匠。
だってこのゲーム今更アナログで古くさい感じがするし
戦闘処理は手計算で面倒この上なく
そのくせキャラデザは…
ごちゃごちゃうるせー!!
ギャアアアアーッ!!
いいかメディ娘。
六花は決して古きをよしとする愚かなマゾゲーではない
じゃあなんなんですか?
それはこれから説明してやる。
scene 2 アナログの味
『六花の花』とは、各々がパーティーを作って冒険するゲームだ。
ま、ここまではデジタルのゲームでもよくある設定だ。
しかしこのゲームでは、目的のアイテムを求め、
複数の者が同時にプレイするということだ。
でもそういうのもデジタルでありますよね
まぁな。しかし六花はそれだけじゃないぞ。
普通は道中戦うモンスターの強さはランダムだよな?
はい。そうです。
このゲームの1つの特徴として、
『負けてる奴が自由にモンスターを割り振れる』というのがある
どういうことですか?
負けてる奴だけがモンスターカードの中身を事前に知ることができ、
しかもそれを好きなように配ることができる。
つまり勝ってる奴に強力なモンスターを渡すこともできるし、
歪なパーティーを組んでる奴に相性の悪いモンスターをぶつけることもできる。
そうやって自分が有利になるように動くわけだ。
強力モンスターを配られた方はどうするんですか
配られたモンスターカードに対して嫌な予感がしたら、
そいつと戦わないという選択肢を取ることもできる。
配った奴がどういう考えでカードを渡したのか、よく考える必要があるな。
なるほど
scene 3 パーティーマネジメント
ところで、どうすれば勝ちなんですか?
誰よりも早く樹海の奥地に到達し、目的の『六花の花』を手に入れることだ。
もちろん最後にボスが出るのはお約束だ。
じゃボスを倒せば勝ちなんですね?
一応そういうことになる。
ただ、敵はボスだけとは限らないぞ。
どういうことですか?
姫に評価されるためには、誰よりも早くボスを倒さなくてはならない。
だから目的を同じくする他の冒険者も敵といえる。
そして我々が道中戦うモンスターを決めるのも、他の冒険者(負けてる奴)だ。
そういえばそうでしたね。
だから早く進みたいからといって闇雲に前進するのはダメだ。
こっちが消耗したところに強力なモンスターを渡されたらどうなるかわかるよな?
やられちゃいますね〜。
そこで、時々休憩する必要がある。休憩すれば体力が回復するからな。
もちろん休憩しすぎもダメだ。
いつ進み、いつ休むのか。パーティーの状態をみて判断するんだ。
なるほど。